アラフォー脚本家志望日記

アラフォーが脚本家を目指すブログ

山地悠紀夫に共感した日

 

「死刑でいいです」を読みました。

 

 山地悠紀夫を知っていますか。05年に大阪で姉妹を惨殺した男です。すでに死刑執行をされています。山口で彼は、本で「すべての崩壊家庭にある問題があった」と書かれるほどの家庭に生まれました。貧困、父親は酔っては家庭内暴力を繰り返した挙句に、山口が小学生のころに死亡。母親は山地への愛情表現ができない上に買い物依存症。母親と山地の間に親子のつながりは希薄でした。母親の借金で電気も水道も止められる中、唯一の希望だった彼女との関係に母親が介入しようとしたことをきっかけに山地は母親を撲殺。少年院へ送られます。これが00年のことでした。

 少年院を出た山地は唯一の親族である叔父に身元引受を拒否され、パチンコ店を転々と移りながら働く生活を始めます。しかしやがてゴト師集団に加わ割ることになります。はじめは居心地のよかったその居場所も、いつものように居づらくなり、大阪のゴト師の拠点だった部屋を飛び出し、その直後同じマンションの上階に住んでいた姉妹を殺害しました。これが05年です。

 裁判では山地は広汎性発達障害アスペルガー障害と二通りに診断されました。病名はどうでもいいのですが、結局、山地は人の気持ちが理解しにくく、孤立しがちだったということです。空気が読めないから孤立する。孤立するから生活が経済的に不安定になっていく。経済的不安定は精神的不安定につながり、追い詰められた男はとんでもない方向へ暴発した。「孤立」と「不安定な生活」は多くの場合、一体です。空気を読まなければ就労もままならい現在、空気が読めず孤立した人間はまともな職に就けません。

 私自身も人付き合いが苦手で、人と交わることを避けてきました。その結果が、孤立と不安定な生活でした。山地がどうしてああいう凶行に走ったのかはよくわかる気がします。年齢も1歳違いで、私自身も05年当時大阪にいたこともあり、共感というかシンパシーを感じました。もちろん孤立して生活が不安定な人間が皆、人を殺すわけではありませんが、山地は不幸にも崩壊した家庭に生まれ、人を殺すというラインを17歳の時に越えてしまっていました。一度超えたラインをもう一度超えることは容易だったでしょう。私は生まれた家が幸運だった。違いはそれだけだったかもしれない。そういう感想を抱きました。

 

明日もGANBARUZOI……